70年代に世界中に〈タータン旋風〉を巻き起こしたベイ・シティ・ローラーズ(以下、BCR)。彼らが日本でリリースしたシングルA/B面曲を全て最新リマスター音源で収録したコンピレーション『グレイテスト・ストーリー~ジャパニーズ・シングル集』が12月17日 ...
今回番組で取り上げるのは、かつて社会現象となったドラマ「東京ラブストーリー」の主題歌として250万枚を超える大ヒットを記録した小田和正の名曲“ラブ・ストーリーは突然に”。考察ゲストには、小田和正をこよなく愛する満島真之介、福田麻貴(3時のヒロイン)、 ...
今や不動の人気を誇る松重豊さん主演「孤独のグルメ」、人気の秘訣として劇中の音楽の素晴らしさも影響しているのではないでしょうか。原作者・久住昌之氏率いるTHE SCREENTONESが全劇伴音楽を担当、原作の世界観を踏襲した、五郎さんの〈心の声〉に寄り添う絶妙な選曲とアレンジが作品を彩る……正にジャンルレスで多彩なインストゥルメンタル集の傑作です!
シティーみも漂う洗練されたサウンドのなかに浮かぶ人懐っこさと、ときに激しく胸を刺すソング・マインド。4作目となる本作では、ハートフルなヴォーカル&ハーモニー、そして蓄えてきた音楽的滋養が物を言う彼らのチャームがさらに際立って。Swinging Popsicleの藤島美音子を迎えたフレンチ・ボッサ“誰もが夢を”など、咲きほころんだ曲たちは色合いも豊か。
有害な男性性を刺す歌詞も支持を集めたパースのシンガー・ソングライターは、この3作目で新たな扉を開けた。 前作 のツアー以降、音楽を続けるべきかを悩んでいたそうで、そうした内観の時期を映しているのか、アルバム全体に思慮深いメロウネスが漂う。シンセや鍵盤が中心の穏やかな楽曲たちの先に、仄かなポジティヴィティーを醸す“Laying Low”を置く構成も良い。
MSCきっての〈眠る男〉の、12年ぶりのソロ3作目がCD化。DOGG a.k.a. DJ PERROやMichitaら現在の拠点となる北海道の人脈がジャジーで洒脱なビートを提供し、ぶっきらぼうな語りでゆらりとビートの芯を突く“Prologue”からして圧巻だ。SAWとBES、漢 a.k.a.
2010年代後半のいわゆるウィンドミル界隈から登場した5人組の3作目。ダン・キャリーからエレクトロニック畑のケイティ・オニール、さらにオーウェン・パレットまでが制作に携わり、サウンド面は掴みどころがないほどに雑多。無数に忍ばせられたリファレンス探しは置いといて、まずは入れ替わり立ち代わり飛び出す個性豊かな音の饗宴をコラージュ的に楽しみたい。
86歳にして芸歴78年(!)の伝説的な……というか伝説そのもののソウル・シンガー。アンタイからの安定した内容で、バディ・ガイを筆頭にボニー・レイット、デレク・トラックス、MJレンダーマン、ジャスティン・ヴァーノン……と、いつも以上に豪華なバックアップ陣も主役の魂に各々の心を添える。トム・ウェイツからカーティス・メイフィールドまで選曲の意図も深く味わいたい名盤!
「COMIC熱帯」で連載中の山本真也によるデビュー作「無用の皇子は西に向き」待望の第1巻。英雄ヤマトタケルを描いた古代神話ファンタジー。神の力をその身に宿したオウスは力の暴走によって兄オオウスを殺し、その罪を背負って西のクマソ平定へと故郷ヤマトを後にする。物語の重さはもちろんあるのだが、その温かみのある作画やキャラクターそれぞれが持つ魅力にすっぽりと惹き込まれる。また戦闘シーンでの緊張感を伴ったス ...
NITRODAYやCruyffのメンバーとして活動し、ART-SCHOOLのサポートやソロでの即興演奏など、幅広く音楽表現を展開しているギタリストyagihiromiが、初めてのソロEP『siki』とフルアルバム『 lemma 』を続けてリリースした ...
2024年2月結成にしてメジャー・デビューが決まっている女性4人組のファースト・フル。バンド名やアルバム・タイトルはもちろん、歌詞を含めてネット発のキャッチーなスラングがちりばめられていて楽しい。ベースのスラップ弾きなどテクニカルなプレイが映えるアップ・チューンから、痛みを優しく包み込むようなバラードまで、アプローチの幅広さも耳を惹く。
クリッシー姐御と仲間による珠玉のデュエット集。その内容はKD・ラングとのビリー・ポール代表曲やルーファス・ウェインライトと歌うプレスリー・ヒットなどいちいち琴線に触れてくる選曲がなされ、キャット・パワーやキラーズのブランドン・フラワーズほか人選もはなはだスペシャル。ジュリアン・レノンとのビートルズ“It’s Only Love”とか涙なしには聴けぬ。